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    エスニック音楽(民族音楽)とは、特定の地域や共同体に暮らす人々の文化に根ざした音楽のことです。音楽は世界共通の言語であり、人が聴いて楽しみ、手放すことのできない営みです。エスニック音楽はそれぞれの社会や地域の文化に属する音楽であるため、その社会を紹介する役割も担っています。

    かつてエスニック音楽は、その社会の内部だけで演奏され楽しまれる音楽でした。しかし、共同体間の交流が始まり、インターネットが普及し、国際的なフェスティバルや見本市が広がるにつれて、エスニック音楽はさまざまな社会や文化の人々に聴かれるようになりました。エスニック音楽では、その土地の民族楽器が演奏されます。代表的な民族楽器をいくつかご紹介します。

    ウード

    きわめて印象的で美しい音色を持つウードは、トルコの伝統楽器のひとつで、ピック(プレクトラム)で弾く撥弦楽器です。ウードのボディは、洋梨を半分に切ったような形をしています。マホガニーやシデなど、硬い性質を持つ木材で作られます。

    ダフ

    ダフは、丸い木枠の片面または両面に革を張り、指で叩いて演奏する楽器です。一種のフレームドラムであるダフのさまざまな形は、古代の部族にも見られます。メソポタミアをはじめとする各地の考古学的発掘では、ダフを手にした人物像が発見されています。

    ダルブッカ

    ダルブッカの起源は紀元前のエジプトにまでさかのぼり、大きさもさまざまで、まずアナトリア、メソポタミア、中央アジアの文明に見られます。ダルブッカはトルコの伝統音楽においてリズムを刻む役割を担います。

    サズ(バーラマ)

    サズ(バーラマ)は長い歴史を持つ楽器です。アジアからヨーロッパに至る広大な地域で、さまざまな名前と形で使われてきました。バーラマをはじめとする撥弦楽器の祖先として知られるコプズの一種です。

    カーヌーン

    カーヌーン(Qanun)は撥弦楽器の仲間で、トルコ音楽の基本となる楽器のひとつです。豊かな音色の彩りに加え、高度な演奏技術を活かせることから、旋律を美しく飾る重要な楽器とされています。